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平成21年度(2009年度)留学報告 (北京聯合大学旅遊学院)

ページID:0000232 更新日:2015年2月1日更新 印刷ページ表示

留学(研修)レポート

中国北京聯合大学旅游学院・長期留学プログラム

 両大学の教育・研究における協力および交流を推進することを目的に、一年度中に二人の交換留学生(一年間)を受け入れることができるとし、交流を行っています。(平成18年11月協定締結)


2010年01月13日現在、生活デザイン学科3回生の大平彩加さん、文化学科3回生の小田奈緒美さんが北京聯合大学旅游学院に留学中です。留学先からレポートが届きました。

留学報告(北京聯合大学旅遊学院)

大平 彩加(生活デザイン学科3回生)

  留学してからおよそ3ヵ月経ちました。
    北京は風が強烈に強いです。道行く人のほとんどがフードを被っています。そして一番の悩みは肌が乾燥すること。一日たりとも保湿は欠かせません。
    授業は平日の午前中だけで、午後は空き時間になっています。その時間は大抵ネットを繋いだり、食材を買いに出掛けたりして過ごします。それから授業で出た宿題も必ずします。授業内容の学習にかける時間は一日平均2時間ぐらいです。予習しながら内容に関連する語彙やその意味、用法なども覚えていきます。すると以前に授業で出てきたことを再確認できたり、また新たな発見があったりして楽しいです。また、しっかり予習できれば次の授業でたくさん発言できます。
    その他に、ここに来てからちょっとした楽しみができました。それは屋台を見つけることです。速くて手軽で、おまけにとても安いのが魅力です。一口に屋台と言っても様々で、季節によって出てくる食べ物もたくさんあります。そして、同じ食べ物でも屋台によって全然味が違うこともしばしば。私が屋台で買って食べた中で一番おいしかったのは、“千層餅”というものです。炒めた白菜とマロニーのような麺をブツ切りにしたものが生地に練り込まれており、表面は春巻きのようにパリっと揚げられています。直径10cm程ですがお腹は満たされ、しかも日本円で15円と日本には絶対ない食べ物です。
    ここでの授業や生活にも慣れて来た頃、やはりもっと中国の人達と交流したいと強く思うようになりました。この大学には日本文化を教えている日本人の先生がいます。そこでその先生に私が高校生の頃剣道部だったことを話すと、『五輪館』という中国人剣道会を紹介してくれました。大学からバスでおよそ1時間の場所にその道場はあります。毎週土曜日は中国人のみんなと一緒に剣道の練習です。練習が終わればみんなでごはんを食べに行きます。ベーコンや饅頭、串付の肉などを買って来てバーベキューをすることもあれば、お店へ行って鍋を囲むこともあります。ご飯のときはいつも話題が尽きず、笑い声が絶えません。日本のことについてもよく聞かれます。
    最近聞かれたことは、“日本で一番高級な食べ物は何?”と、“日本人はみんな梅干し一つで山盛りのご飯を食べるんでしょう?”でした。他愛もないことが、中国語を通してだとすごく笑えることが多々あります。しかし、入ったばかりの頃は会話の内容が全くわからず、一人だけ取り残されてしまった気がしていました。今になってようやく会話に入れるようになってきています。大切なことは場の雰囲気に慣れることです。今でも話を聞いていて完全にわかる訳ではありません。場の雰囲気に慣れるためには日本で勉強したような簡単な話から話題を広げていったり、自分の話をしてみたり。中国語をたくさん使うことが重要です。
    外国の友達と親しくなるに連れて、人の内面を見ようとする気持ちが強くなった気がします。言葉の壁や習慣が違うということは、今まで当たり前だと思っていたことさえ通用しないということ。その中でコミュニケーションを取るには、まず言葉より先に、相手の表情、態度などに気をつけることが大切です。それだったなら、例え素っ気ない返事しか返って来なかったとしても、これは習慣の違いだ、とショックを受けずに済みます。留学から帰ってきた先輩方は必ず“留学したら図太くなるよ。”と言います。もしかしたらこれがその第一歩なのかもしれません。

 

北京での様子1北京での様子2
                                     大平さんの北京での生活の様子

 


 留学報告(北京聯合大学旅遊学院)

小田 奈緒美(文化学科3回生)

  北京へ来てもうすぐ5ヶ月。今は冬休みで、留学生達も帰国して寮はとても静かです。街は春節(中国のお正月、今年は2月14日)に向け準備を始めていて、スーパーでは赤と金色のお正月飾りをよく見かけます。今年は特に建国60周年の春節なので、きっとすごく賑やかになると思います。

     来た当初は、簡単な中国語の挨拶も緊張して出来ませんでした。でも今は授業中の会話ならほぼ聞き取れ、日常会話も大体出来るようになりました。 時間のある時は批発市場(卸売り市場)に行って、店員と値切り交渉をするのが楽しいです。でも、まだまだ知らない単語や使い慣れない文法は多く、聞き取れないこともあります。そういう時は場面から察して、会話をつなげます。日本語でも、ちゃんと聞いていれば、話の流れで相手の言いたいことは結構推測できますよね。 外国語の会話には、こういう感覚が大切なんだなと知りました。 でもそれだけでは身に付かないので、冬休みを利用してじっくり復習しようと思っています。中国語は日本語よりも直接的で、言葉のクッションが少なくて戸惑うこともあります。それほど大きな文化の違いは少ないと私は感じるのですが、細かい違いを見つけるたびに、言葉と心のつながりを感じられて面白いです。日本との違いも、楽しめるようになってきました。

    ここへ来てたくさん友達が出来ました。まず各国からの留学生達(写真1枚目)。仲良しメンバーで、よく部屋で映画を見たり外に遊びに行ったりします。以前ベトナム人の友達が、こう言ったことがあります。「私たちはこの留学が終わったら、もう長い間会えないんだよ」それを聞いて、改めてここで出会えることの不思議さを思いました。お互い違う国に生まれ、偶然中国語を学んでいて、広い中国のこの学院に来なければ出会うことが出来なかった友達。すごく不思議で貴重な出会いです。タイとベトナムの子と一緒に、英語字幕の韓国映画を見る…なんてことは、まず日本では経験出来なさそうです。学院主催の留学生遠足では、万里の長城(写真2枚目)、頤和園、天壇に行きました。どこに行っても、とにかくスケールが大きくて人が多い!

    中国人の友達も出来ました。日本語学科の子とは、一緒に勉強したり昼ご飯を食べたり、メールでお互いの文章の添削をしたりもします。みんな日本の文化(特に漫画やアニメ)に詳しくて、私の方が知らないこともあって驚きます。それに彼女たちは日本語がとても上手なので、私も負けていられません。学外では、「五縁会」という中国人と日本人の交流グループに参加しています。活動は基本的に月2回、日本人は中国語で、中国人は日本語で互いの文化などについて発表します。そこで出来た友達と買い物に行ったり映画を観に行ったりするのも、とても楽しいです。

    冬休みは、1月9日~20日まで聴力の授業を教えて下さっている先生と一緒に、中国の南にある雲南省に行って来ました。雲南の中心地・昆明では、先生のご友人のお宅に泊まらせて頂いて、お父さんが作る美味しい雲南料理を頂きました(写真3枚目)。石林という、巨石が林立する世界遺産の公園にも行きました。次に向かった麗江では、初めて馬に乗って山に登りました。麗江の古城街は可愛いアジアン雑貨や麗江布の織物、納西・東巴(ナシ・トンパ)民族の民芸品が並び、中国とは別の国のような感じです。香格里拉(シャングリラ)では、海抜6,740mの梅里雪山にかかる夕日に圧倒されました。翌日はラバに乗って山に登り、白茫氷河を見ました(写真4枚目)。 雪山を照らす朝日も夕日も、道中見た日食も、忘れられない思い出です。雲南では、色々な少数民族についても知ることが出来ました。

     中国語を学べば、中国語を話す世界中の人々と話すことが出来て、中国の壮大な自然や歴史にさらに触れることが出来ます。私はそれを、北京留学の中で実感しました。これからもみっちり楽しんで、色々なことを吸収し、成長して高知に帰りたいと思います。 我一定会努力的!(頑張ります!)再見~~

各国からの留学生達
各国からの留学生達
万里の長城
万里の長城
雲南料理
雲南料理
白茫氷河
雲南料理