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【研究者情報】 吉川 孝

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年11月5日更新

吉川 孝   YOSHIKAWA Takashi

職位 准教授
役職  
所属 文化学部 文化学科、大学院 人間生活学研究科、大学院 看護学研究科
教員紹介   吉川孝先生 古代ギリシアでは、ソクラテスが散歩がてら、道行く人をつかまえて、「愛とは何か」「正義とは何か」と問いかけました (哲学の原型)。弟子のプラトンは、こうした対話の場面を制度化してアカデメイアという学校をつくりました(大学の原型)。現代でも、大学で哲学をすることは、実社会から一歩身を引いて、人間や世界の意味を考えることでありつづけています。 現実から距離をとるからこそ見えてくるもの、言えることがあるはずです。
大切なのは、過去の哲学者の考えを学びながらも、その考えを自分なりに吟味することです。とるにたらないことであれ、自分の考えだからこそ価値があります。しかし、その考えは、他人の批判に耐えうるものでなければなりません。より優れた 他人の考えを前にするならば、自分の考えはいつでも撤回すべきです。存在、価値、知識、時間、空間、心、身体、言葉、記号、自然、歴史、社会、感情、善悪、幸福、生と死、愛、自我、他者、自由、神、正義などのテーマをめぐり、思索と対話を積み重ねること、それが哲学です。
皆さんも大学に入って、現実から一歩だけ引きこもって、深く考えてみましょう。

研究者略歴

学位 博士・哲学(慶應義塾大学、2008年)
学歴・職歴

【学歴】
 1998年 慶應義塾大学 文学部 卒業
 2001年 慶應義塾大学 文学研究科 前期博士課程 修了
 2004年 慶應義塾大学 文学研究科 後期博士課程 単位取得退学
 2008年 慶應義塾大学 文学研究科 後期博士課程 修了

【職歴】
 日本学術振興会 特別研究員(PD)
 慶應義塾大学 通信教育課程 非常勤講師
 成城大学 文芸学部 非常勤講師
 2007年-2011年 高知女子大学 文化学部 講師
 2011年-現在  高知県立大学 文化学部 准教授
 2013年-現在  高知工科大学 マネージメント学部 非常勤講師
 2015年-現在  高知県立大学大学院 人間生活学研究科 准教授
 2015年-2019年 共同災害看護学専攻(DNGL)准教授
 2017年-現在  高知県立大学大学院 看護学研究科 准教授
 2020年-現在  立命館大学 間文化現象学研究センター 客員研究員

専門分野 哲学、倫理学
所属学会

日本哲学会
日本倫理学会
日本現象学会(委員、企画実行委員長)
実存思想協会(幹事)
応用哲学会

研究SEEDS

研究テーマ

 生き方の倫理学、ケアの哲学、映画の哲学、ポルノグラフィ

研究概要

 哲学と生き方との関係という観点から、フッサールを中心とする現象学派の倫理学に取り組んできました。生き方に目を向ける倫理学が、現代倫理学のなかでどのような意味を持っているのかを検討しています。そうした観点から、ドキュメンタリー映画やポルノグラフィを中心とする芸術作品をめぐる問題も考察しています。

相談可能な領域

 哲学を通じて考えられること

キーワード

 哲学、倫理学、美学、生き方、行為、経験、ケア、ポルノグラフィ、映画、感情、現象学、ブルーフィルム、土佐のクロサワ

関連SDGs (関連性の高い順)

 SDGs5 SDGs8 SDGs10 SDGs16

研究業績

主要研究論文等

【論文】
・吉川 孝:「倫理学における芸術作品の使用と想像力の問題:フッサール、マードック、その後継者たち」
 (日本倫理学会第七十一回大会 共通課題「想像力と倫理」報告)、『倫理学年報』、70集、pp. 18-28 (2021)、
 依頼

・吉川 孝:「人生の意味を希求するフッサールの実存の記述――第42巻『現象学の限界問題』を読む――」、
 『フッサール研究』、18号、pp. 95-117 (2021)、依頼

・吉川 孝:「道徳経験としての声を聴くこと――土本典昭における水俣病患者の声――」、『文明と哲学』、12号、
 日独文化研究所 (2020)、依頼

・吉川 孝:「ポルノ映画の現象学――ブルーフィルムを観ることとアナクロニズムの倫理――」、『立命館文学』、
 第665号 (2020)、依頼

・吉川 孝:「落ちぶれた活動屋たちの美学――神代辰巳における土佐のクロサワ――」、『草茫々通信』、13号、
 pp. 126-141 (2019)

・吉川 孝、池田 喬、小手川 正二郎、八重 樫徹:「現象学的倫理学の最前線(主題別討議報告)」、
 『倫理学年報』、68号、日本倫理学会、pp. 86-96 (2019)、依頼

・吉川 孝:「行為者と規範――現象学は現代倫理学のなかでいかなる独自性をもちうるのか? ――」、
 『フッサール研究』、16号、フッサール研究会、pp. 293-307 (2019)、依頼

・吉川 孝:「生き方としての現象学――私の経験にとどまる哲学と自然主義との別れ道――」、
 『フッサール研究』、16号、フッサール研究会、pp. 173-187 (2019)、依頼

・吉川 孝:「ブルーフィルム鑑賞者であるとはどのようなことか?――土佐のクロサワのために――」、
 『フィルカル』、3(2)号、ミュー、pp. 86-139 (2018)、査読

・吉川 孝、池田 喬、小手川 正二郎、品川 哲彦:「現象学的倫理学に何ができるか? 応用倫理学への挑戦
 (ワークショップ報告)」、『現象学年報』、33号、pp. 35-41、日本現象学会 (2017)

・吉川 孝:「現象学的倫理学に何ができるか? ――応用倫理学への挑戦――」、『倫理学論究』、4(2)号、
 関西大学倫理学研究会、pp. 4-9 (2017)、依頼

・吉川 孝:「現象学的倫理学における記述・規範・批判――品川哲彦氏からのコメントへの応答――」、
 『倫理学論究』、4(2)号、関西大学倫理学研究会、pp. 44-59 (2017)、依頼

・吉川 孝:「フッセリアーナ第39巻『生活世界』を読む――確実性、根源的獲得、正常性をめぐって――」、
 『フッサール研究』、14号、フッサール研究会、pp. 185-200 (2017)、依頼

【報告書・発表など】
・「水俣の哲学者 市井・最首論争における概念と見方の問題」、『フィルカル』、6(3)号 、ミュー (2021)

・「ドキュメンタリー映画は思考する:松林要樹監督インタヴュー「戦争の記憶をよびおこす」」、(紹介文・
 企画・構成担当)、『フィルカル』、6(2)号 、ミュー (2021)

・「ドキュメンタリー映画は思考する:松林要樹監督インタヴュー「放射能のある風景」」、(紹介文・企画・
 構成担当)、『フィルカル』、6(1)号 、ミュー (2021)

・飯高 伸五、川本 美香、吉川 孝:『医療衛生と地域・身体をめぐる50冊』、高知県立大学戦略的研究推進
 プロジェクト (2021)

・(DVD) 坂本 しのぶ、谷 由布、森 明香、吉川 孝:『水俣病の現在(応用哲学会サマースクール1) 』、
 高知県立大学文化学部・哲学倫理学研究室 編 (2020)

・(DVD) 山崎 広一郎、吉村 弘、野口 明男、滝口 哲、山方 範幸、田中 正晴、森 明香、吉川 孝:
 『高知パルプ生コン事件と江ノ口川・浦戸湾(応用哲学会サマースクール2) 』、
 高知県立大学文化学部・哲学倫理学研究室編 (2020)

・「ドキュメンタリー映画は思考する:小野さやか監督インタヴュー「生き方としてのドキュメンタリー映画」」、
 (紹介文・企画・構成)、『フィルカル』、5(1)号 、ミュー (2020)

・吉川 孝、森 明香 編:『高知パルプ生コン事件をめぐる100冊』、(「まえがき」「山崎圭次の人と思想を
 知るための10冊」「法と道徳から高知パルプ生コン事件を考えるための10冊」「高知から水俣を考えるための
 10冊」「高知パルプ生コン事件をめぐる映像資料」担当)、高知県立大学戦略的研究推進プロジェクト (2020)

・『越境する人々 移民・移住を考えるための50冊――人文・社会科学からのアプローチ――』、
 (「移り住む・迎え入れることの哲学からの10冊」担当)、高知県立大学戦略的研究推進プロジェクト (2019)

・「ドキュメンタリー映画は思考する:纐纈あや監督インタビュー「人が生きることを撮る」」、
 (紹介文・企画・構成)、『フィルカル』、4(2) 号、ミュー (2019)

・『高知の文化を知るための100冊 『大学的高知ガイド』刊行記念』、(「土佐のクロサワを知るための5冊」
 担当)、高知県立大学文化学部 (2019)

・「映画・地域・大学 我妻和樹監督インタビュー」、吉川 孝 監修、高知県立大学哲学・倫理学研究室、
 『文化の力』、3号、高知県立大学文化学部 (2019)

・秋葉 剛史、吉川 孝、陶久 明日香、小嶋 恭道:「現象学を(用いて)どう教えるか:教育に関する情報と知見の
 組織的な共有に向けて(ワークショップ報告)」、(「高知県立大学における哲学教育の実践」担当)、
 『現象学年報』、34号、pp. 75-82、日本現象学会 (2018)、依頼

・『高知から水俣を考える シネマ・フィロソフィア3.11上映・講演会報告書』、高知県大学文化学部・
 哲学倫理学研究室 (2018)

・ 酒井 泰斗 編:『今こそ事象そのものへ 現象学からはじめる書棚散策』、(「現代現象学」「善」「神」
 「ケアと看護1」担当)、『ワードマップ 現代現象学』刊行記念ブックフェア冊子、新曜社 (2017)

主な著書

・『The Palgrave Handbook of German Idealism and Phenomenology』, (Chap.1, Husserl's Idealism in the
 Kaizo Articles and Its Relation to Contemporary Moral Perfectionism), edited by C.Coe,
 Palgrave Macmillan (2021)

・『New Phenomenological Study in Japan』, (Chap.1, Akrasia and Practical Rationality:
 A Phenomenological Approach担当), edited by N. De Warren and S. Taguchi, Springer (2019)

・『大学的高知ガイド こだわりの歩き方』、(「もう一つの『風立ちぬ』――高知のブルーフィルム――」担当)、
 高知県立大学文化学部編、昭和堂、京都(2019)

・吉川 孝、横地 徳広、池田 喬 編:『映画で考える生命環境倫理学』、(「序章 映画とともに思考するとき」、
 「第9章 食べること、人間であること、生き残ること――『ソイレント・グリーン』を手がかりに――」担当)、
 勁草書房、東京(2019)

・植村 玄輝、八重 樫徹、吉川 孝 編:『現代現象学―経験から始める哲学入門』、(「第1章 現代現象学とは
 何か」「第6章-2 道徳」「第9章-2 哲学者の生」担当)、新曜社、東京(2017)

・秋富 克哉、安部 浩、森 一郎 編:『続・ハイデガー読本』、(「ブレンター、シェーラー――動物の心――」
 担当)、法政大学出版局、東京(2016)

科学研究費

・研究課題:ポルノグラフィにおける性的モノ化の哲学的考察――現象学的倫理学からのアプローチ 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2020年4月-2023年3月
 代表者 :吉川 孝 高知県立大学 文化学部 准教授

・研究課題:フッサール「『改造』論文」とその文脈に関する総合的研究:社会の現象学を中心に  
 研究種目:基盤研究(B)
 研究期間:2020年4月-2024年3月
 代表者 :植村 玄輝 岡山大学 社会文化学研究科 准教授
 分担者 :吉川 孝  高知県立大学 文化学部 准教授
​      八重樫 徹 広島工業大学 工学部 准教授
​      竹島 あゆみ 岡山大学 社会文化科学研究所 教授
      鈴木 崇志 立命館大学 文学部 准教授

・研究課題:応用倫理学への現象学的アプローチの方法論の確立 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2017年4月-2021年3月
 代表者 :吉川 孝 高知県立大学 文化学部 准教授

・研究課題:イスラーム圏における法現象の分析枠組構築に関する学際的研究
 研究種目:基盤研究(B)
 研究期間:2016年4月-2019年3月
 代表者 :桑原 尚子 早稲田大学 法学学術院 その他(招聘研究員)
 分担者 :佐藤 やよひ 関西大学 法学部 教授
      大河内 美紀 名古屋大学 法学研究科 教授
      青柳 かおる 新潟大学 人文社会科学系 准教授
      吉川 孝  高知県立大学 文化学部 准教授
      辻上 奈美江 東京大学 大学院総合文化研究科 特任准教授
      飯塚 正人 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 教授

・研究課題:人間の「脆さ」に着目した状況依存的かつ相互依存的な行為者概念の学際的研究
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2015年4月-2018年3月
 代表者 :早川 正祐 東京大学 大学院人文社会系研究科(文学部) 特任准教授
 分担者 :竹内 聖一 立正大学 文学部 准教授
      古田 徹也 専修大学 文学部 准教授
      吉川 孝  高知県立大学 文化学部 准教授
      八重樫 徹 広島工業大学 工学部 准教授
      木村 正人 高千穂大学 人間科学部 准教授
      川瀬 和也 宮崎公立大学 人文学部 助教
      池田 喬  明治大学 文学部 専任准教授
      筒井 晴香 玉川大学 教育学部 非常勤講師
      萬屋 博喜 広島工業大学 環境学部 助教
​      島村 修平 日本大学 理工学部 助教
​      鈴木 雄大 国際武道大学 体育学部 助教

主な受賞歴・特許など

・第30回高知出版学術賞特別賞(高知県立大学文化学部編『大学的高知ガイド』(2019年)昭和堂)

・2012年度和辻賞(著作部門)受賞、日本倫理学会(吉川孝『フッサールの倫理学 生き方の探究』(2011年)
 知泉書館)

競争的資金など

・「永国寺キャンパスを拠点とした地域文化資源の保存・整備と利活用に関する実践的研究」 
 高知県立大学 戦略的研究推進プロジェクト  分担者
 2019年度採択・2年間プロジェクト

・「中山間地域における生活圏の確保に向けて」 
 高知県立大学 戦略的研究推進プロジェクト  分担者
 2017年度採択・2年間プロジェクト

・2015年度(公財)高知県文化財団助成事業(シネマ・フィロソフィア3.11上映会)

主な社会貢献

・2019年- 『フィルカル』編集委員

・2018年 応用哲学会サマースクール「水俣と現代社会 高知からのアプローチ」(高知県立大学、実施責任者)

・2013年- (公財)こうち男女共同参画社会づくり財団運営委員会委員

・2013年- 高知工科大学非常勤講師

・2011年- 高知弁護士会懲戒委員会予備委員

・地域コミュニティフォーラム(四国ブロック)・哲学カフェ講師

・各種出張講座講師

・高校生のための文化学講座講師


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