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活動報告

今だからこその取り組み『対面する』こと


 私が意識して取り組んでいることは、『対面する』ことです。新しくも何ともない取り組みですが、新型コロナウイルスの感染症の経験を経た今、とても重要なことだと感じています。新型コロナウイルス感染拡大により、大学は大きな変化を体験しました。授業は、ZoomやTeamsなど新たな方法によってオンラインで行われ、学内実習はシミュレーション学習に助けられました。発展的な変化の一方で、直接会って言葉を交わす機会が減り、学生のメンタルヘルスを心配していましたが、予想通りの課題が見えてきました。
 メールやチャット等も活用しますが、私は、直接顔を見て話をするよう意識しています。4階の研究室から1階まで階段を降り、別棟の4階まで階段を駆け上がって連絡事項を伝えに行くと、息切れしている私に「先生、わざわざ来たんですか?」と学生は笑いますが、そこでは、チャットでの連絡では伝えられないニュアンスを丁寧に伝え、確認することができ、さらに周囲を巻き込み、新しく会話が生まれていきます。
 『対面する』ことは、時間効率はよくありませんが、そこで交わされる意図しなかった会話は、新たな情報収集や課題の発見・解決の機会となり、関係性の構築へと繋がります。看護では「聴く」ことや「語る」ことが大切にされてきました。私はこれからもその機会を作るために『対話する』ことにこだわっていこうと考えています。
   
 会計監査 和泉明子(高知学園短期大学)


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