高知関連の読書日記  

2012年12月11日更新

  1. 司馬遼太郎「龍馬が行く」
  2. 宮尾登美子 「仁淀川」   初出2000年 新潮文庫
  3. 大原富枝  「婉という女」 初出1960年 講談社文庫
  4. 内田康夫  「はちまん」  初出2001年 角川文庫
  5. 西原理恵子 「サイバラ式」 初出1995年 角川文庫
  6. 司馬遼太郎「功名が辻」                    (読書時期 2005年2月頃)
  7. 今後読みたい本:吉田茂関連の本


司馬遼太郎「功名が辻」

【内容】
 功名をたてるにはいろいろ分岐点があって、その度に妻のおかげでうまく乗り越えてっていった、山内一豊(高知城主初代藩主)と妻の話。 なお、「巧名が辻」は2006年NHK大河ドラマとなりました。

司馬遼太郎「龍馬が行く」

【きっかけ】
高知へ行くことがきまり、とりあえず高知といえば、龍馬かな、高知に行くまでに読んでおこうと思い、読み始めました。
【内容】
龍馬の一生、そのものですね。3巻くらいで読むのを中断してしまっています。

【坂本龍馬と高知】
 龍馬は高知出身であるため、高知観光の全てといっても過言でない位、いたるところに龍馬があります。空港は高知龍馬空港ですし、お土産にも龍馬の名を冠したものも多いです。龍馬の写真もいたるところにあります。

 全国的にも龍馬ファンは多いようです。「龍馬が行く」は、昭和47・8年頃にNHK大河ドラマになっていますし、2011年のNHK大河ドラマは「龍馬伝」でした。 なお、司馬遼太郎は名誉高知県民(市民?)のようです(2003年10月頃、県立文学館で発見。)。

【読書時期】2003年3月

宮尾登美子「仁淀川」

【きっかけ】
宮尾登美子さんは、短大が敷地を共有?している高知女子大の名誉教授か何かになってます。宮尾登美子はドラマの脚本なども手がけたそうです。

私は有吉佐和子に中学生の頃はまっていたのですが、それを最後に、女流作家モノはなんだか避けていました。といっても、その後それほど本を読んでいるわけではないのですが。でもこの度、いい機会だから読んでみよう、と読み始めました。

【内容】
宮尾さんの自伝のような綾子シリーズの一冊らしい。「櫂」(宮尾登美子の母の物語)にはじまるらしい。 
作家って自分のことを切り売りしてないといけなくて、つらい職業だな、と思った。

【読後感】
これは住み始めると、知ってる地名も出てくるので嬉しくなる。
特に、高知城の天守閣で戦後すぐのとき、昼寝をして気持ちよかった、というのは、高知城の天守閣を仰ぐ度に思い出します。

【読書時期】2003年10月?


内田康夫「はちまん」

【きっかけ】
内田康夫の書く探偵である浅見光彦さんはここにも来ているはず!そう思い、光彦さんシリーズを探しました。

光彦さんシリーズは、移動時はよく読んでいました。がんばってしまうと、高知ー東京間の1時間で読み飛ばしてしまえるんですよね。飛行機酔いの原因と気づいてからやめたけど。

【内容】
いつものように、殺人事件でありながら、ちっとも怖くなく、少し第二次世界大戦の頃の話がからんで、なんだか偶然も重なって、めでたしめでたしでした。内田氏は、地方紙7紙から原稿を頼まれたので、それらに共通する「八幡神社」を題材にしたそうです。高知で扱われた範囲は高知から室戸方面です。事件の一つとして高知から室戸へドライブして、ブレーキが効かず、、、というものがあります。

【読後感】
光彦さんには少し飽き気味です。でも、読むものがないと、とりあえず光彦さんにしちゃうんですよね。内田康夫の読みやすい文章は見習いたい。でも読み易すぎて、飛ばし読みしちゃってるんですよね。でも、他にも高知を扱っている光彦さんシリーズはあるに違いない、と思って探しています。

大原富枝「婉という女・正妻」

【きっかけ】
本山町公開講座を2003年9月にするため、本山町プラチナホールってどこだろうと、公開講座を初めてするため緊張しないよう、9月の初め頃に下見にいきました。高知市からバスで1時間半、1700円程度です。すると「大原富枝文学館」がプラチナホールの隣にありました。そこに入館したのがきっかけで、読んでみることにしました。 また、大原富枝さんが東京某所の教会で洗礼を受けるというのも、興味を持った理由の一つです。

【内容】
野中銅山(2代藩主に仕えた筆頭家老?)の娘・婉の話と、正妻の話が入ってます。これは、野中さんに、「すごい」と思った。経国済民ってこういうことだよね、と思いました。

【読後感】
大原富枝も宮尾登美子同様、結核で、「しょうがなく」書き始めたところがなきにしもあらず。たしかに文章を書くということは、自分をさらけださないといけないところがあり、できれば書かないですめばそれにこしたことはない、というところもなきにしもあらずですね。

【読書時期】2003年9月

西原理恵子「サイバラ式」

【きっかけ】
私が高知に行くといったとたん、50代の男性の方々は口をそろえて、「あー、西原(ニシハラではなくサイバラ)理恵子の出身地ね」といいました。私には、雑誌に4コマ漫画風の漫画を連載していた程度の印象しかなく、しかも、それほど笑えるわけでもないんだよねえ、という位の印象しかありませんでした(西原さんゴメンナサイ)。

しかしオジサマ達の心をどうも掴んでいたらしいことがわかり、いつか読みたいと思いました。高知で一年を過ごしたゴールデンウィーク頃、読んでみるかと思ったのですが、さすがに漫画という年でも、と思っていたら、エッセイもあったんですね、早速購入しました。

【内容】
西原(サイバラ)氏は高知の浦戸出身の漫画家のようで、最近はエッセイも多いようです。
ほっとするような内容のときと、とてつもなく寂しくなる内容のときがあり、考えさせられる。

【読後感】
正直、私にはいまいちでした。ちょっと憂いが多すぎ。でも50代の男性達にはこれがいいとこ、なんでしょうか。それとも、いいとかどうのこうのではなく、エッセイにしばしば登場する「高知」という地名に、単に反応していただけだったのでしょうか?確かめたいのですが、私に教えてくださった人たちとは、漫画・本の話を再度するほど親しいわけでもないので、確認できません。また、なぜ50代なんだ?という疑問もあります。その年齢層の読む雑誌(「うらミシュラン」でしょうか?それが載っているのってなんだろう?)に連載があったのでしょうか?

【読書時期】2004年5月


今後読みたい本

吉田茂関連
読みたいと思い2004年5月に高知の本屋さん、空港など探したのですが、ありません。

西村京太郎
西村京太郎もきっと扱っているはずです。鉄道通ってるから。そのうち探したい、と思いながら、「てっちゃん(鉄道マニア)」に若干抵抗のある私は、いまだ西村京太郎シリーズは手にした事がないのでした。