高知県立大学同窓会

しらさぎ会

高知県立大学

同窓生の皆様へ

同窓生の皆様へ
                      高知県立大学 学長
                      野嶋 佐由美

 大学からのお知らせコーナー「母校からの窓」をおつくりくださいまして、ありがとうございます。早速、活用させていただきます。
また、さる7月22日には、学長就任の祝賀会を開催してくださり、また、素敵な記念品(ブローチ)もいただき、深く感謝申し上げます。
 本学および高知女子大学の歴史を振り返り、同窓会の存在の大きさとありがたさを改めて実感しております。前学長の南裕子先生は「県民大学」としての本学の在り方を方向づけ、継続的発展を可能とする財産を残してくださいましたが、このような多くの先輩から頂きました財産を大切に、さらなる充実と発展を進めていく所存でございます。本学は平成28年度に高知県立大学創基70周年記念事業を開催し、記念誌も発刊しました。その折にもしらさぎ会より多大なご支援を賜りました。厚くお礼申し上げます。本学の発展の歴史を踏まえ、70周年記念のロゴも作成いたしました。学歌の「平和の鐘を音高くつけ」とありますように、平和を理想に掲げる大学として、未来に向かって空高く舞い上がる「鳩」をモチーフにしています。また、学びにあこがれ集う学生を象徴し、書物を携えた姿になっております。
さて、本学は本年4月に「第2期中期計画」をスタートさせました。今期は、「多様性」「連携」「戦略的挑戦」をキーワードとし、しっかりと取り組んでいく所存でございます。留学生も増え、国際寮もできました。この流れを強化していきたいとも思っております。今期の中期計画では「災害に強い専門職者を育成すること」を新たな目標として加えました。これは、文部科学省が力を入れている博士リーディングプログラムとして採択された5大学による「共同災害看護学専攻博士課程」を起点とするものです。
学部学生も積極的に活動しています。学生災害ボランティア、小学校等の防災キャンプの支援、防災マップ作り、避難所運営マニュアルの作成・訓練、外国人・難病患者さんを対象とする災害訓練などの活動を行っております。この災害への取り組みもまた、本学の歴史を伝承した結果でもあります。高知新聞(2016年12月22日)は、同窓会の重鎮であられる松崎淳子先生の活動を紹介しつつ、「昭和南海地震で奔走した女子医専の思いが、学生へと、共同災害看護学専攻の学生へと伝承されている」と伝えております。また、現会長の山崎美恵子先生は災害看護の研究をスタートして下さいました。そして、それに続く形で災害関連の研究が活発に行われるようになりました。どの活動も、先輩たちの活動を礎として継続発展しています。そして、わたしたちはそれを次の世代に繋げていく責任があると痛感しています。
 今後とも、本学へのご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。