(Japanese/English)
2005~2008年度、高知女子大学では、JICA(独立行政法人国際協力機構)が国内で実施するジェンダー主流化・WID(Women In Development)に関する集団研修の企画・運営をJICAから受託しました。
その中で、"女性の生活と地位の改善に寄与するリーダーの養成" に携わり、将来指導的立場に立つと期待される開発途上国の中堅職員を対象とし、講義・見学・討論等を通じて日本の実情や政策等をコースの主旨に応じて紹介するとともに、各国のかかえる問題及び各国の実情に即した政策、制度等の導入及び定着の方法等について考える機会を提供しました。
21世紀を迎えた現在、新世紀にふさわしい新たな社会や文化を創りあげ、さまざまな問題を解決するために、女性の地位向上を図ることは、最も重要な世界的規模問題の一つである。
高知女子大学はこれまで50年間にわたり、文化、生活、健康、福祉、看護医療の各方面で女性のリーダーを世に送り出してきた。こうした歴史的背景および実績に基づき、女性の権利や健康、生活などの向上に寄与する女性リーダーの養成を目的とする。
このコースを通じて、下記の項目の学習・理解を目標とする。
(1)ジェンダーに関する考え方と、ジェンダーによる弊害について、基礎的な知識を習得する。
(2)日本と高知県における女性の生活改善、地位向上を達成するための具体的取り組みに関して理解する。
(3)他の研修員の出身国が抱える、女性に関する諸問題について理解を深める。
(4)研修から学んだ内容をもとに、自国の女性問題を分析し、それを解決しようという意識を高める。