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【研究者情報】 飯高 伸五

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年12月20日更新

飯高 伸五  IITAKA Shingo

職位 准教授
役職  
所属 文化学部 文化学科
教員紹介  飯高伸五  私は文化人類学を専門として、オセアニア島嶼地域とくにミクロネシアのパラオ共和国でフィールドワークをしています。文化人類学のおもしろさは、人間文化の多様性と普遍性について、書物を通じて学ぶだけでなく、フィールドで出会う具体的な現場から、自分のアタマとカラダを同時に使って考えていくところにあります。文化人類学の現地調査を本格的に実施する場合、最低でも1年以上の長期間にわたり現地滞在することが通常です。私も大学院生時代に、長期間フィールドに滞在し、現地社会の人々と生活をともにしながら調査をしました。調べたことも発見に満ちていましたが、同時に異文化のなかで生活したこと自体が大きな財産となって、こんにち「楽しい生活」が日々送れているように思われます。
 文化学部では、文化人類学や民俗学といった基礎的科目のほか、その応用領域として観光文化の学びに関わる科目を担当しています。人間の文化的営みとしての観光について、日常生活ではあまり考えたことがないかもしれませんが、実は非常に奥が深く、おもしろい研究対象です。経験的な事実から文化や観光現象について学んでいくことは、非常に興味深く、学び甲斐があります。学生のみなさんには、是非アクティブに現場から学んでいってもらいたいと思います。

研究者略歴

学位 博士(社会人類学)(東京都立大学、2009年)
学歴・職歴

【学歴】
 1998年 慶應義塾大学 文学部 史学科 卒業
 2001年 東京都立大学大学院 社会科学研究科 修士課程 修了
 2008年 東京都立大学大学院 社会科学研究科 博士課程 単位取得退学

【職歴】
 2008年-2011年 日本学術振興会 特別研究員PD(筑波大学)
 2010年4月-2010年9月 ハワイ大学マノア校 訪問研究員
 2011年-2016年 高知県立大学 文化学部 講師
 2014年-2018年 国立民族学博物館 客員教員
 2016年-現在 高知県立大学 文化学部 准教授

専門分野 文化人類学、オセアニア研究
所属学会

日本文化人類学会
日本オセアニア学会
東京都立大学社会人類学会
日本民俗学会
Association for Social Anthropology in Oceania

研究SEEDS

研究テーマ

 ミクロネシア(旧南洋群島)における日本統治経験、アジア・太平洋戦争の記憶と慰霊、沖縄からの移民・移住、オセアニアにおける観光と文化復興、近代化産業遺産の利活用

研究概要

 海外では、オセアニアにおける植民地経験と太平洋戦争の記憶を歴史人類学的観点から検討しています。とくにミクロネシアのパラオで現地調査を実施し、現地社会の観点からみた日本統治経験の位置づけ、近年の戦跡観光の展開などに注目しています。国内では、南洋から沖縄への引き揚げ者団体、都市部における同郷者集団の研究を行っています。高知県内では、安芸郡北川村や土佐郡大川村における観光と近代化産業遺産の利活用に関する研究を行っています。大川村では村史編纂事業にも関わりました。

相談可能な領域

・オセアニアにおける歴史文化の動向一般について

・地域の文化資源に関する調査研究および利活用について

・地域社会における教育実践としてのフィールドワークの実施について

キーワード

 文化人類学、民俗学、オセアニア、ミクロネシア、パラオ、沖縄、植民地経験、戦争の記憶、移民、観光

関連SDGs (関連性の高い順)

 SDGs11 SDGs10 SDGs16 SDGs5

研究業績

主要研究論文等

・飯高 伸五:「地域貢献から『域学共生』へ-高知県立大学」『観光文化 = Tourism culture』45(3)
 (特集 観光振興に貢献する地方公立大学:地域における現状と課題、そして期待)、pp. 46-49 (2021)

・飯高 伸五:「1974年と2004年、パラオの伝統政治と近代政治-山本真鳥の研究を手がかりに」
 『経済志林』88(3)(山本真鳥教授退職記念号)、pp. 263-285 (2021)

・飯高 伸五:「パラオにおける伝統の再編と日本統治の記憶」『季刊 民族学』173、pp. 48-56 (2020)

・Iitaka Shingo:Positionality of east Asian anthropologists in pacific studies: Comments on Guo Pei-yi.,
 Japanese review of cultural anthropology 20(2), pp. 227-235 (2019)

・飯高 伸五:「過疎地におけるむらづくりと旧住民とのネットワーク-土佐郡大川村の事例」
 『高知県立大学文化論叢』6、pp. 89-99 (2018)

・飯高 伸五:「帝国後の「混血」のゆくえ-日本出自のパラオ人の越境経験」『文化人類学研究』17、
 pp. 8-25 (2016)

・飯高 伸五:「「ニッケイ」の包摂と排除-ある日本出自パラオ人の埋葬をめぐる論争から」
 『文化人類学』81(2)、pp. 228-246 (2016)

・飯高 伸五:「セイネンダンのユーショーキ-日本統治下パラオにおける現地人若年層「動員」の記憶」
 『高知県立大学文化論叢』4、pp. 71-84 (2016)

主な著書

・飯高 伸五:「『日本人』を問い直す-多様性に寛容な社会に向けて」(pp. 21-38)、
 「コラム ドメスティック・バイオレンス」(p. 58)、宮岡 真央子、渋谷 努、中村 八重・兼城 糸絵(編)
 『日本で学ぶ文化人類学』、昭和堂、京都(2021)

・Iitaka Shingo:Palau Sakura Kai (pp. 117-134), In Memories of the Japanese Empire:
 Comparison of the Colonial and Decolonisation Experiences in Taiwan and Nan’yō Guntō,
 Y. Mio (ed.) Routledge, London (2021)

・飯高 伸五:「南洋の地名・地域名の由来」(pp. 37-41)、「森小弁と『酋長の娘』」(pp. 46-50)、
 「日本の南洋群島統治」(pp. 74-78)、「テニアン島とエノラ・ゲイ」(pp. 182-186)、
 「慰霊巡拝」(pp. 196-200)、石森 大知、丹羽 典生(編)『太平洋諸島の歴史を知るための60章』、
 明石書店、東京(2019)

・飯高 伸五:「移民とカフェ」(pp. 180-182)、「高知沿岸部の災害景観」(pp. 210-212)、
 「馬路村と柚子」(pp. 242-244)、「大川村の謝肉祭」(pp. 261-269)、高知県立大学文化学部(編)
 『大学的高知ガイド-こだわりの歩き方』、昭和堂、京都(2019)

・飯高 伸五:「道の交差と記憶の相克-パラオ共和国ガラスマオ州における鉱山採掘と村落景観」
 (pp. 127-154)、山口徹(編)『アイランドスケープ・ヒストリーズ-島景観が架橋する歴史生態学と
 歴史人類学』、風響社、東京(2019)

・Iitaka Shingo:Tourism of Darkness and Light: Japanese Commemorative Tourism to Paradise,
 pp. 141-159, In Kaul A. and J. Skinner (eds.) Leisure and Death: An Anthropological Tour of Risk,
 Death, and Dying, University Press of Colorad, Louisville (2018)

・飯高 伸五:「植民地主義-パラオの日本統治経験から考える」(pp. 97-112)、
 上水流 久彦、大田 心平、尾崎 孝宏、川口 幸大(編)『東アジアで学ぶ文化人類学』、昭和堂、
 京都(2017)

・飯高 伸五:「帝国の記憶を通した共生-ミクロネシアにおける沖縄人の慰霊活動から」(pp. 241-265)、
 飯高 伸五、風間 計博(編)『交錯と共生の人類学-オセアニアにおけるマイノリティと主流社会』、
 ナカニシヤ出版、京都(2017)

・飯高 伸五:「パラオ・サクラカイ-「ニッケイ」と親日言説に関する考察」(pp. 213-232)、
 三尾 裕子、遠藤 央、植野 弘子(編)『帝国日本の記憶-台湾・旧南洋群島における外来政権の
 重層化と脱植民地化』、慶應義塾大学出版会、東京(2016)

科学研究費

・研究課題:太平洋戦争激戦地における歴史記憶を創出する「場」の人類学的研究
 研究種目:基盤研究(B)
 研究期間:2020年4月 – 2024年3月
 代表者 :風間 計博 京都大学 人間・環境学研究科 教授
 分担者 :飯高 伸五 高知県立大学 文化学部 准教授
      深田 淳太郎 三重大学 人文学部 准教授

・研究課題:ミクロネシアと日本にとっての「南洋群島」経験とその継承に関する基礎的研究
 研究種目:基盤研究(B)
 研究期間:2020年4月 – 2025年3月
 代表者 :今泉 裕美子 法政大学 国際文化学部 教授
 分担者 :飯高 伸五 高知県立大学 文化学部 准教授
      大串 潤児 信州大学 学術研究院人文科学系 教授
      崎浜 靖  沖縄国際大学 経済学部 教授

・研究課題:日本植民地期遺産をめぐる歴史認識の文化人類学的研究-建築物のライフヒストリーから
 研究種目:基盤研究(B)
 研究期間:2019年4月 – 2023年3月
 代表者 :上水流 久彦 県立広島大学 公私立大学の部局等(庄原キャンパス) 教授
 分担者 :中村 八重 東亜大学 人間科学部 客員研究員
      パイチャゼ スヴェトラナ 北海道大学 メディア・コミュニケーション研究院 准教授
      飯高 伸五 高知県立大学 文化学部 准教授 
      永吉 守  久留米大学 付置研究所 研究員
      楊 小平  島根大学 国際交流センター 特任講師
      藤野 陽平 北海道大学 メディア・コミュニケーション研究院 准教授      

・研究課題:パラオ諸島の戦跡観光におけるサブジェクトとエイジェントの民族誌的研究 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2018年4月 – 2021年3月
 代表者 :飯高 伸五 高知県立大学 文化学部 准教授

・研究課題:ミクロネシアの太平洋戦争戦跡のレジャー化とヘリテージ化に関する観光人類学的研究 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2015年4月 – 2018年3月
 代表者 :飯高 伸五 高知県立大学 文化学部 准教授

競争的資金など

・令和元年度 高知県立大学戦略的研究推進プロジェクト(代表者)2019年7月-2021年3月
 永国寺キャンパスを拠点とした地域文化資源の保存・整備と利活用に関する実践的研究

・平成29年度 高知県立大学戦略的研究推進プロジェクト(代表者)2017年7月-2019年3月
 中山間地域における生活圏の確保に向けて-土佐郡大川村における地域創造

主な社会貢献

・日本オセアニア学会理事・評議員(2013年4月-2017年3月、2019年4月-)

・高知県土佐郡大川村村史編纂アドバイザー(2015年9月-2018年3月)

【公共図書館との連携企画】
・「医療衛生と地域・身体をめぐる50冊-木村哲也の世界を手掛かりに」(2021年2月-4月)

【地域連携企画の実施】
​・ワークショップ「中山間地域の移住者・協力隊の現在-中国・四国地方の事例から」
 (土佐郡大川村、2019年3月)

・ワークショップ「村史編纂からアーカイブスへ」(土佐郡大川村、2018年3月)

【各種講演】
・本山町夜學「異文化理解の面白さ」(2021年6月11日)

・高知県立大学立志塾講演「小さな社会の生活圏」(2019年10月)

・JICA日系研修員受入事業講演「高知と南米日系社会」(2019年5月)

・高知県産学官民連携センター「シーズ・研究内容紹介」講演「高知県立大学立志塾「小さな社会の生活圏」
 (2019年10月)」(2015年11月)

 その他、高知県立大学オープンキャンパス高校生のための講座、高知県立大学リカレント講座、
 高知県内中学・高校での出前講座で講演多数


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