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【研究者情報】 中瀬 将志

ページID:0027893 更新日:2024年1月5日更新 印刷ページ表示

中瀬 将志  Masashi Nakase

職位 講師
役職  
所属 文化学部 文化学科
教員紹介  

 日本の古典文学、特に、平安時代の歴史物語を研究対象としています。漢文で記された歴史叙述と、仮名文で記された物語・日記の双方の流れを汲む歴史物語(仮名文の歴史叙述)を、文学史的・文化史的にどのように位置づけることができるか、また、『栄花物語』・『大鏡』・『今鏡』と書き継がれていく歴史物語の叙述あるいは成立環境が、いかなる関係を切り結んでいるかが現在の課題です。
 授業では、歴史物語に限らず、『伊勢物語』・『土左日記』・『枕草子』・『源氏物語』等、様々なジャンルの作品を読んでいきます。中学校や高校の教科書に載っている有名な文章でも、個々の表現が有する思想的・歴史的背景を理解することで、思いがけない読み方ができることを示しつつ、授業に参加している皆さんがどのように読んだかをも問いながら、様々な読みの可能性を探っていくことを目指しています。「古典」ははじめから「古典」だったわけではなく、ある作品が長きにわたって読まれ、評価され、時には利用されることによって「古典」となっていきました。これまでの読みの歴史を継承するとともに批判・更新することで、次代にバトンをつないでいくことの意義や面白さを感じ取ってもらえればと思います。

研究者略歴

学位 博士(文学)(神戸大学、2016年)
学歴・職歴

【学歴】
 2011年3月 三重大学教育学部 卒業
 2013年3月 神戸大学大学院 人文学研究科 博士課程前期課程 修了
 2016年3月 神戸大学大学院 人文学研究科 博士課程後期課程 修了

【職歴】
 2013年4月-2016年3月   日本学術振興会 特別研究員DC1
 2016年4月-2016年9月   三重大学 教育学部 非常勤講師
 2016年10月-2018年3月 神戸大学 文学部 非常勤講師
 2018年4月-2019年3月   神戸大学大学院 人文学研究科 研究員
 2019年4月-2020年3月   神戸大学 文学部 非常勤講師
 2022年4月-2022年9月   神戸大学 文学部 非常勤講師
 2022年4月-2023年3月   武庫川女子大学 教育学部 非常勤講師
 2023年4月-現在      高知県立大学 文化学部 講師

専門分野 日本古典文学
所属学会

中古文学会
神戸大学文学部国語国文学会

研究SEEDS

研究テーマ

 歴史物語の研究

研究概要

 日本の古典文学、特に、平安時代の歴史物語を研究対象としている。漢文で記された歴史叙述と、仮名文で記された物語・日記の双方の流れを汲む歴史物語(仮名文の歴史叙述)を、文学史的・文化史的にどのように位置づけることができるか、また、『栄花物語』・『大鏡』・『今鏡』と書き継がれていく歴史物語の叙述あるいは成立環境が、いかなる関係を切り結んでいるかが現在の課題である。

相談可能な領域

 平安時代の歴史や文学に関する領域

キーワード

 日本古典文学、中古文学、平安時代、歴史物語

関連SDGs (関連性の高い順)

 SDGs4

研究業績

主要研究論文等

・中瀬 将志:「『大鏡』後日物語攷」、『国語と国文学』100巻4号、pp. 17-32 (2023)

・中瀬 将志:「源基子と桐壺更衣」、『国文論叢』57号、pp. 142-154 (2021)

・中瀬 将志:「栄華の「行く末」―『栄花物語』巻第四十論―」、『むらさき』56輯、pp. 47-55 (2019)

・中瀬 将志:「『栄花物語』の「例」」、『国文論叢』54号、pp. 37-51 (2019)

・中瀬 将志:「閑院流と御堂流―『栄花物語』・『大鏡』の記述に即して―」、『日本文学研究ジャーナル』6号、pp. 72-86 (2018)

主な社会貢献

・高知市立中央公民館事業「市民講座」講師

 

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