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【研究者情報】 根岸 忠

ページID:0011034 更新日:2023年4月17日更新 印刷ページ表示

根岸 忠  NEGISHI Tadashi

職位 准教授
役職  
所属 文化学部 文化学科
教員紹介 介護労働者の労働条件保護、ワーク・ライフ・バランスといった、労働法と社会保障法の交錯領域について研究を行っています。人は誰しもなんらかの収入を得て暮らさなければならず、また、失業などで暮らしていくのが難しくなることがあり、そういった場合に役立つのが労働法と社会保障法です。
日本と台湾の比較法研究を行っています。台湾は戦後長らく独裁政権下でしたが、80年代後半に民主化され、労働法や社会保障法が整備されました。現在も立法を行う際には、ドイツやアメリカのほかに、わが国の法制度を参考にしています。日本は明治以降ヨーロッパ諸国やアメリカの制度を参考に法典整備を行いましたが、台湾だけでなく、アジア諸国で従前の法制度と西洋近代法とがどのように衝突し、また融合していったのかについても関心があります。
授業では、各制度が有する文化的な背景もふまえて、暮らしの中で労働法と社会保障法がどうかかわるのかを伝えていきたいと思っています。

研究者略歴

学位 修士(法学)
学歴・職歴

【職歴】
 2009年 高知短期大学 社会科学科 講師
 2014年 高知短期大学 社会科学科 准教授
 2015年 高知県立大学 文化学部 准教授(現在に至る)
 2017年 台湾國立政治大學法學院にて在外研究(2018年まで)
 2019年 関西大学法学研究所委嘱研究員
       (研究プロジェクト「開発法学の再検討」の研究に従事 2023年まで)

専門分野 労働法、社会保障法、日台比較法
所属学会

日本労働法学会
日本社会保障法学会
日本法政学会
アジア法学会(理事)
日本台湾学会
台湾史研究会(事務局)

研究SEEDS

研究テーマ

・介護労働者の労働条件保護

・労働契約とワーク・ライフ・バランス

・外国人労働者

・日台比較法

研究概要

 介護労働者の労働条件保護、ワーク・ライフ・バランスといった、労働法と社会保障法の交錯領域について研究を行っている。また、近時、外国人労働者が増えているが、彼らの労働条件保護や社会保障制度の適用についても研究している。
 日本と台湾との比較法研究を行っているが、日本や台湾を含むアジア諸国で従前の法制度と西洋近代法とがどのように衝突し、また融合していったのかについても関心がある。

相談可能な領域

  労働法、社会保障法に関することがら全般

キーワード

 労働法、社会保障法、介護労働、外国人労働者、ワーク・ライフ・バランス、台湾、アジア

関連SDGs (関連性の高い順)

 SDGs3 SDGs8 SDGs10

研究業績

主要研究論文等

・根岸 忠:「台湾における外国人非熟練労働者受入れをめぐる法的枠組みと保護」、
 『アジア法研究 2020/2021』第14号・15号合併号、pp. 67-77 (2023)

・根岸 忠:「台湾における外国人への社会保障制度の適用-社会保険に焦点をあてて」、
 『アジア法研究 2020/2021』第14号・15号合併号、pp. 175-187 (2023)

・根岸 忠:「収入を失った者への所得保障制度の構築-フリーランスを含めた所得保障制度の構築にむけて」、
  『社会保障法』第38号、pp. 134-147 (2022)

・根岸 忠:「台湾の年金制度」、『年金と経済』41巻2号、pp. 109-112 (2022)

・根岸 忠:「台湾における外国人熟練労働者受入れをめぐる法政策-近年の法政策を中心に」、
 『関西大学法学研究所研究叢書第65冊(開発法学の再検討I)』、pp. 33-49 (2022)

・根岸 忠:「台湾における公的扶助法制と私的扶養-社会救助法と民法上の扶養義務との関係に焦点をあてて」、
 『社会保障法』第36号、pp. 135-147 (2021)

・根岸 忠:「家事使用人の労働条件保護はどのようになされるべきか-台湾における家事労働者への労働法適用を
 めぐる議論の検討をとおして」、『日本労働法学会誌』133号、pp. 232-243 (2020)

・根岸 忠:「台湾における外国人介護労働者の労働条件保護-労働条件保護のあり方をめぐる議論の検討を
 とおして」、『問題と研究』49巻1号、pp. 99-135 (2020)

・根岸 忠:「労働災害」、『法律時報6月臨時増刊判例回顧と展望2018』、pp. 170-173 (2019)

・根岸 忠:「台湾における外国人労働者受け入れをめぐる法規制」、『季刊労働者の権利』328号、pp. 53-59
 (2018)

・根岸 忠:「台湾における外国人労働者をめぐる法政策-ホワイトカラーに焦点をあてて」、
 『季刊労働法』261号、pp. 135-142 (2018)

・根岸 忠:「台湾における居宅介護労働者の労働条件保護―居宅介護労働者への労働法の適用のあり方をめぐる
 議論の検討をとおして」、『季刊労働法』260号、pp. 70-79 (2018)

主な著書

・根岸 忠 他(新・判例解説編集委員会 編):『法学セミナー増刊 速報判例解説 Vol.32
 新・判例解説Watch 2023年4月』、「家政婦兼訪問介護ヘルパーの家事使用人該当性と労災保険法の適用」、
 pp. 287-290、日本評論社、東京(2023)

・根岸 忠 他(本沢 巳代子、新田 秀樹 編著):『トピック社会保障法 2023 第17版』、
 「雇用保険」、pp. 109-133、不磨書房、東京(2023)

・根岸 忠 他(沼田 雅之、大原 利夫、根岸 忠 編著):『社会法をとりまく環境の変化と課題―浜村彰先生
 古稀記念論集』、「台湾における外国人非熟練労働者の受入れ―就業サービス法の審議過程の検討をとおして」、
 pp. 323-337、旬報社、東京(2023)

・根岸 忠 他(小林 直三、大江 一平、薄井 信行 編):『判例で学ぶ憲法』、
 「生存権・労働者の権利」、pp. 145-156、法律文化社、京都(2022)

・根岸 忠 他(赤松 美和子、若松 大祐 編著):『台湾を知るための72章 第2版』、
 「労働・就労」、「出入国管理」、pp. 138-145、明石書店、東京(2022) 

・根岸 忠 他(金川 めぐみ 編著):『福祉政策と人権』、
 「労働者保護と人権保障」、「外国人労働者と福祉政策」、「介護における人権と福祉政策」、
 pp. 61-93、146-161、放送大学教育振興会、東京(2022) 

・根岸 忠 他(香川 孝三 編著):『アジア労働法入門』、「台湾」、pp. 42-55、晃洋書房、京都(2022) 

・根岸 忠 他(村中 孝史、荒木 尚志 編):『別冊ジュリスト257号 労働判例百選 第10版』、
 「賠償予定の禁止」、pp. 26-27、有斐閣、東京(2022)

・根岸 忠 他(増田 幸弘、三輪 まどか、根岸 忠 編):『変わる福祉社会の論点 第3版』、
 「みんな働くことが好き?―現在の労働環境をめぐる状況」、
 「外国人労働者にはどのような保護がなされているの?―外国人労働者受入れ施策とその概要」、
 「出所したらどう暮らすの?―元受刑者と社会的支援」、
 pp. 93-98、109-117、279-284、信山社、東京(2021)

・根岸 忠 他(西谷 敏、野田 進、和田 肇、奥田 香子 編):『新基本法コンメンタール労働基準法・
 労働契約法 第2版』、第10章「寄宿舎」、pp. 287-293、日本評論社、東京(2020)

科学研究費

・研究課題:外国人労働者受入れ拡大に備えた社会保障制度の適用要件の再検討―日台比較をとおして 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2022年4月 – 2025年3月
 代表者 :根岸 忠 高知県立大学 文化学部 准教授

・研究課題:台湾における居宅介護労働者の労働条件保護の決定プロセスとそのあり方 研究代表者
 研究種目:基盤研究(C)
 研究期間:2018年4月 – 2023年3月
 代表者 :根岸 忠 高知県立大学 文化学部 准教授

競争的資金など

・公益財団法人日本台湾交流協会 2019年度共同研究助成事業(人文・社会科学分野)(研究代表者)
 「外国人労働者受入れをめぐる労働市場法政策の日台比較―外国人非熟練労働者に焦点をあてて」

・公益財団法人ユニベール財団 2019年度研究助成(研究代表者)
  「公的扶助と私的扶養の関係をめぐる日台比較法研究」

主な社会貢献

・台湾史研究会(事務局) 

・高知地方裁判所簡易裁判所判事推薦委員会委員

・アジア法学会理事

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