ごあいさつ

藤田佐和
 がんプロ第4期「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に中国・四国がんプロフェッショナル広域コンソーシアムが申請した「地域をつなぐ未来世代のがん専門医療人養成」事業が採択されたことをうれしく思います。
 本学は、がんプロ第1期がスタートした2007年から現在まで、本コンソーシアムのがん高度実践看護師コースの幹事校として参加させていただいています。これまで大学院生や地域の看護職の皆様、そしてコンソーシアム内の医療従事者の皆様から多くの学びの機会をいただきました。ご協力・ご支援いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。
 第4期では、これまで築いてきました中国・四国の皆様、全国のがんプロ関係者とのネットワークを大切にし、前進してまいりたいと思います。がん医療は、今後ますます私たちが思う以上に急速に進歩・進化し、また、さまざまな事柄に影響を受けて変化していきます。がん患者さんやご家族のおかれている状況も時代とともに変化し、人々のニーズもさらに多様になり、求められるがん医療・看護は変わっていきます。看護は、時代が変わっても本質的には変わらないものと状況に合わせて変えていかなければならないもの、今求められているものと未来に向かって創っていかなければならないものがあります。広域にわたる中国・四国地方は、中山間地域が多く、過疎化、少子高齢化はさらに加速します。コロナ禍で普及したオンライン等を活用し、多職種協働のもと今ある多様なニーズに応えることができる看護専門職、将来を見据えて新たな分野に対応できる看護専門職の養成に尽力したいと思います。
 大学院高度実践看護師コースにおいては、次世代を担うがん看護専門看護師を数多く養成できるよう努めます。また、リカレント教育プログラムとして、専門看護師・認定看護師を対象にがんサバイバーシップを支える専門性の高い看護師養成コースを新たに開講いたします。がん医療や介護の分野で潜在化している課題やアンメットニーズに対応できる専門性の高い看護職、がんサバイバーの身体的・精神的・社会的ケアや再発予防のがんサバイバーシップケアを強みとする看護職等、次世代のがん医療や看護をリードできる、未来世代の看護職の養成に努めます。さらに、高度実践看護師WG講演会、がん医療に関わるセミナーや特別講義、がん教育やコンサルテーション等、地域の皆様の多様なニーズに応えるべく活動を行ってまいります。
 今後とも、中国・四国のがん医療充実のためにがん専門医療人の養成が継続できますように、皆様のご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。
高知県立大学大学院看護学研究科
がん看護学領域 教授 藤田 佐和
〒781-8515 高知市池2751番地1
高知県立大学大学院看護学研究科
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