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高知県立大学健康長寿センター          OFFICE HOUR          ​1  

「新卒者のフィジカルアセスメント」 開催報告

ページID:0009380 更新日:2018年3月6日更新 印刷ページ表示

「新卒者のフィジカルアセスメント」 開催報告

【第1回】平成29年  9月12日(火曜日) 14時00分~16時00分
【第2回】平成29年11月28日(火曜日)  14時00分~16時00分
【第3回】平成30年  1月30日(火曜日)  14時00分~16時00分

 平成29年度は、新卒受講者5名が研修を継続中です。看護師として利用者さんのお宅を訪問し、ケアを提供するにあたり、新卒受講者たちが掲げた目標の1つが「フィジカルアセスメント力を身につける!」でした。フィジカルアセスメントは『訪問看護スタートアップ研修』の講義・演習カリキュラムにも位置づけられていますが、臨床経験の浅い新卒看護師には大変難しく感じるスキルです。本学看護学部の小原弘子先生にご指導いただき、9月から2ヵ月毎に研修を行いました。

 研修は、利用者さんの居室を模した和室で、教員が患者役や多職種役となり、シミュレーション形式で行いました。在宅療養中の利用者さんが陥りやすい病態について、難易度を変えて事例を提示し、5名全員が実演しました。訪問看護のフィジカルアセスメントは、挨拶してお部屋へ入るところから始まります。足を踏み入れた室内の様子や声をかけた際の相手の反応から「いつもと違う」状況を瞬時に捉え、既往歴や症状から病態を予測しながらアセスメントを進めるトレーニングを行います。観察のための機器類もなく、すぐに検査ができる環境でもない在宅の現場では、実際に利用者さんに触れることで呼吸の深さや痰の貯留を確認したり、手足の冷たさや乾燥から状態の深刻度を判断する“看護の技”も必要です。また、利用者さんやご家族への的確な説明と、不安にさせない声かけや表情・態度など、コミュニケーション力の重要性も学びました。

 病気や障害を抱えながら地域で暮らす方々の病状が安定し、その人らしい生活を継続していただくために、新卒受講者のますますのスキルアップを期待しています。

状態観察の様子

状態観察の様子

利用者さんへの声かけの様子

利用者さんへの声かけの様子