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高知県立大学は、大学で学ぶことを選択した学生たちの多様な生き方を認め、一人ひとりの個性・特性を尊重します。障がいの有無に関わらず、支援に関わるすべての学生がさまざまな学生や教職員との出会いを通じて、多様性に触れ、共に学び、共に支え合う中で新たな価値観を再発見し、社会で自立的に生きていく人材へ成長できるよう、ここに「高知県立大学 障がい学生支援における基本方針」を定めます。
なお、本学の教職員が、障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針(平成27年2月27日閣議決定)に即し、適切に対応するために必要な事項を「高知県立大学における障害を理由とする差別の解消の推進に関する教職員対応要領(以下、教職員対応要領)」として示します。
▷ 高知県立大学における障害を理由とする差別の解消の推進に関する教職員対応要領
(1)機会の確保
障がい学生の修学機会を確保し、合理的配慮に基づき支援を行います。
(2)情報公開
大学全体としての受入れ姿勢や方針を、障がいのある大学の進学希望者ならびにその他一般の方に対しても広く示します。支援内容や体制、大学構内のバリアフリー状況なども積極的に公開します。
(3)相談窓口
両キャンパスの学生支援課及び健康管理センター、教務課や各学部・研究科など、障害を理由とする差別に関する障害者及びその家族、その他の関係者からの相談等に的確に対応するための相談窓口を置きます。
▷ 相談窓口について
(4)支援体制
障がいのある学生等への支援を組織的に行うために、障害を理由とする差別の解消に関する推進に関する体制を整え、文化学部、看護学部、社会福祉学部、健康栄養学部、大学院各研究科と大学事務局全部署が連携しながら、一人ひとりの障がい学生支援を全学体制で行います。
(5)決定過程
障がい学生の支援においては、学生の障がいの特性及び希望を確認したうえで、合理的配慮を検討します。
また、障がいの状態の変化や授業形態に応じた支援の見直しも、随時、行います。
(6)教育方法等
情報保障、コミュニケーション上の配慮、公平な試験や成績評価などにおける合理的配慮を行います。学修面での学びやすさの向上に取り組み、障がいの有無に関わらず、キャンパスのどこにおいても学びあえる環境づくりに努めます。
(7)施設・整備
安全かつ円滑に学生生活を送れるよう、キャンパスのバリアフリー化に配慮します。 個々の障がい学生の声を積極的に聞き、キャンパスアクセシビリティの向上と快適な環境づくりに努めます。
(8)学内理解促進
本学は、学生教職員一人ひとりが障がいに対する理解を深めるために、必要な研修・啓発などを行い、障がいのある学生等の支援の推進を図り、適切な対応ができるよう理解促進に努めます。
(9)個人情報保護
教職員は、支援を行う上で知りえた学生等の個人情報の管理を、高知県立大学個人情報保護指針に則り、厳密に行います。
2021年3月 高知県立大学