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健康栄養学部 > ニュース・イベント > 2023年度 > イタドリなどの高知食材に関する技術相談・開発相談承ります

イタドリなどの高知食材に関する技術相談・開発相談承ります

お茶、調味料、漬物、スイーツ、新レシピの開発や成分分析・機能性分析など

 健康栄養学部では、イタドリの葉に”ネオクロロゲン酸”というポリフェノールが豊富に含まれていることを発見しました。このポリフェノールはプルーンに多く含まれ、抗酸化能が強く、動脈硬化予防効果が期待されていましたが、イタドリ葉中には、さらに高含量がふくまれていました。イタドリ葉には、その他にも”ケルセチン”、”ルチン”、”クロロゲン酸”、”ピセアタンノール”というポリフェノールも含まれていることを明らかにし(表1)、それらの機能性が期待されます。

 イタドリ葉の機能性の一旦として、細胞実験でがん細胞の増殖抑制効果があることを確認できました(図1)。この結果は、イタドリ葉に含まれるポリフェノールの機能性であることもわかりました。

 食材としての利用が無かったイタドリ葉の活用方法の展開として、イタドリ葉を使ったシフォンケーキやクッキー(図2)などのレシピ開発にも取り組み、イタドリの春の香りと、葉の食感がアクセントとなったスイーツができました。

 健康栄養学部では食材の成分分析や、機能性解析、食品開発の提案が可能です。特に高知県産の食材を扱うことで、県民の皆様にご協力できれば幸いです。

 また、高知県の食文化と、調理や食品加工に精通した教員との共同で、高知県特有の食材や地域ごとの特徴を活用した新メニュー、新レシピ開発にも貢献できます。

 県下の食に関わる皆様からのご相談をお待ちしております。

  表1イタドリ葉抽出物のポリフェノール   図1イタドリ葉抽出物を添加した大腸ガン細胞の状態
Takemoto, K., Hao, L., Narukawa, T., Iji, M., Koyama, T., & Watanabe, H. (2023). Inhibition of Colorectal Cancer Cell Proliferation by Treatment with Itadori Leaf Extract. Journal of Oleo Science72(2), 199-209.​

  図2-2シフォンケーキ  図2-2クッキー
  図2 イタドリ葉を使ったお菓子(シフォンケーキとクッキー)

お問い合わせ先

​ 高知県立大学健康栄養学部健康栄養学科 竹本 和仁
 電話番号:088-847-8626
 Eメールアドレス:takemoto_kazuhito★cc.u-kochi.ac.jp
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