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健康長寿体験型セミナーin馬路村 「認知症になっても住み慣れた地域でいきいきと暮らせる村づくり」 開催報告

ページID:0015690 更新日:2019年11月20日更新 印刷ページ表示

健康長寿体験型セミナーin馬路村 開催報告

 令和元年10月23日(水曜日)に馬路村交流センターにおいて健康長寿体験型セミナーin馬路村「認知症になっても住み慣れた地域でいきいきと暮らせる村づくり」を開催しました。当日は共催の馬路村役場、馬路村社会福祉協議会、中芸広域連合地域包括支援センターの皆様のお声掛けにより、ゆずの収穫時期で繁忙期の中、28名の参加がありました。

 看護学部 渡邊美保講師の講演では、まず最初に、参加者が抱く認知症に対するイメージをお聞きしました。次に、実際に認知症を抱えながら地域で生活している方の映像をご覧いただき、映像をもとに、認知症になってもご自身でできることがあること、認知症の方や家族が、日々どのような思いで生活を送っているのかを考えていただき、参加者同士で共有していただきました。

 その後、事例をもとにグループワークを行いました。「もしご自身が認知症になったら、施設を選びますか、自宅を選びますか?」の問いかけには、「子供にだけは迷惑をかけたくないという気持ちがあるので、万一、認知症になったら施設を選ぶかもしれない。でも、この村で生活したいという思いが強い」「人に迷惑をかけるぐらいなら施設にとは思うけど、、、認知症になったら迷惑をかけているかどうかさえ、気づかなくなると思うので、それなら今の生活を続けたい」「施設に入りたいと思っても、今は簡単に入れない。入れてくれない。」といった意見がありました。個々によって家族背景や介護経験、価値観が異なるため、どちらの選択肢(家もしくは施設)がよいというものではなく、自分はどうしたいのかという本人の意思が一番大事であること、普段から家族や親しい友人と自分の望む生活や生き方を共有することの重要性を共有しました。そして、住み慣れた地域で生活したいという気持ちは、参加者、誰もが抱いていて、身近なことから自分自身のできることとして何があるのか、どうしたら住み慣れた地域で生活を継続できるか意見交換を行いました。

 時間が限られる中、住んでいる地域に置き換えて具体的な話し合いが展開できた背景には、日頃から地域住民の方々の支え合いや見守り活動といった地道な活動があったからだと考えます。今後も、対話形式の話し合いを大事にし、地域性や地域住民の方々の声を尊重したセミナーを企画し、実施していきたいと思います。

 また、講演後の体験コーナーでは、骨健康度測定、血管年齢測定、唾液ストレス測定、脳トレーニング(間違い探し)を実施しました。参加者は、一通り各ブースを体験し、楽しみながら自分自身の身体に関心を示していました。

 お世話になった地域住民の皆様方・協働して頂いた行政の皆様方に心より感謝いたします。また、今回のアンケート結果は、今後の健康づくり活動や企画に反映させていきたいと考えています。

 

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渡邊美保講師による講演の様子

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住民参画型ワークショップの様子

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発表の様子(1)

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発表の様子(2)

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体験コーナー) 血管年齢測定

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体験コーナー) 骨健康度測定

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体験コーナー) 脳トレーニング

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体験コーナー) 唾液ストレス測定